社長あいさつ
建具、家具の技術を後世に
当社は大正5年(1916年)に私の曾祖父 忠太郎が長野県松本市本町五丁目にて建具屋を創業して以来、100有余年に亘り商売をさせて頂いております。また、安藤家が松本で商売を始めて200年になります。これも一重に当社をご愛顧下さったお客様、当社を支えてきてくれた従業員のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。
当社の創業の精神は残念ながら伝わっておりませんが、私が家業を継ぐために入社した際に当時の番頭・職人にいわれたことは、「『良い仕事』をしなくてはならない(良いものを作り、丁寧におさめなければならない)」ということでした。私が入社して以来二十余年。この『良い仕事する』という精神は脈々と引き継がれ現在に至っております。
一口に建具、家具と言っても美術品・工芸品に近いものから普段使いの日用品まで様々です。当社の作っているモノは創業以来、普段使いの日用品。それだけに堅牢で壊れにくく、毎日目にしても飽きの来ない機能美を備えつつも、一般の方が手の届く価格の製品。そのような製品を提供できるよう日々努力しております。
インターネットの普及、AIの発達、自動車の自動運転等々。テクノロジーの変化には目を見張るものがあります。どんなにテクノロジーが発達しようと建具や家具は当分なくなりそうにありません。
大工さん、左官屋さん、建具屋さん。職人と呼ばれる熟練工が減少している昨今。建具屋の創業から100有余年。これまで培ってきた技能を次世代に継承する。会社を継続させ、「よい仕事(建具・家具)」をお客様に提供し続ける。これ自体が社会貢献につながるものと確信しております。
この先何十年と「よい仕事(製品・サービス)」をお客様に提供し続けられる様、弛まぬ努力をし続けていく所存です。
今後とも安藤木工所を宜しくお願いします。